2009年11月12日

BD/DVDレポート (5) TNG映画編

TOS第2シーズンの次は、最後を締めくくるTNG映画4作のブルーレイBOXです。

スター・トレック 新スター・トレック劇場版BOX


スター・トレック 新スター・トレック劇場版BOX
17,640円 (税込)
5枚組 (本編4枚+特典1枚)
品番 PPWB 118129
2層 (ボーナスディスクは1層)
16:9 LB (1080p)

音声 オリジナル (英語) 5.1ch ドルビー TrueHD
日本語吹き替え 5.1ch サラウンド
音声解説 (英語) 2.0ch ステレオ

BOXの説明を剥がす
各ディスク
各ディスク裏
内装


装丁はTOS映画を踏襲しており、統一感があります。

本編の画質はTOS映画では海外サイトで一部不満が出ていたようですが、今回は良いレビューが見られました。
新しい特典は4作それぞれに音声解説が増え、映像特典も計3時間以上追加。旧DVD特別版の特典も入っているので、総時間はかなりのものになります。なおオクダ夫妻のテキスト解説は割愛されています。

新音声解説は直接関わっていない人物も多く、面白い人選ですね。
新旧の映像特典は区別なく収録されているため、新しいのだけを観たい場合はジャケットなどで自分で確認する必要があります。
各巻共通の新映像として、以下の4つがあります。
・データ役ブレント・スパイナーのインタビュー
・現実の科学と関連づけた映像 (「叛乱」以外)
・ファンが集まって語る座談会
・TOS映画の続きとなる「宇宙艦隊アカデミーSCISEC報告」 (未来のアカデミーという設定で、各作品の科学用語を振り返る)

7「ジェネレーションズ」の新特典
デビッド・カーソン (監督) とマニー・コト (ENT製作総指揮) による音声解説

・スター・トレックの音楽 (8:57)
デニス・マッカーシー (作曲家)
・宇宙船のデザインについて語るアンドリュー・プロバート (5:04)
プロバートはTMPからエンタープライズ-Dまで関わりました
・21世紀の天文学 (7:39)
天文学者が惑星の発見について紹介
・ブレント・スパイナー (データ) 特別インタビュー パート1 (10:21)
生い立ちから。エンタープライズの墜落を「CG」と訳していますが、原語通り「特殊効果」が正解です
・スター・トレック座談会「ジェネレーションズ」 (12:23)
ラリー・ネメセック (作家)
アンソニー・パスカル (TrekMovie.com)
シャーリー・アンダーソン (惑星協会)
ジェフ・ボンド (編集者)

8「ファースト・コンタクト」の新特典
デイモン・リンデロフ (ST11製作補) とアンソニー・パスカルによる音声解説

・ILMと「新スター・トレック」 (12:17)
ビル・ジョージ、ジョン・ノール (視覚効果監修)
ジョン・グッドソン (デジタルモデル・アーティスト)
アレックス・イエーガー (視覚効果アート・ディレクター)
「ジェネレーションズ」も含め、CG船の紹介など
・国際宇宙ステーションからのメッセージ (8:31)
マイク・フィンク (ISS司令官) が内部で撮影した映像。ミッションパッチには「若田」の名もあり、アップになります。「きぼう」も映ります
・スペースシップワンの歴史的フライト (4:41)
初の民間宇宙飛行船のパイロット、マイク・メルビル
・ブレント・スパイナー (データ) 特別インタビュー パート2 (7:30)
ファンについて
・スター・トレック座談会「ファースト・コンタクト」 (12:51)
・宇宙艦隊アカデミーSCISEC報告008:時間の渦 (2:36)

なお旧作で「現実の可能性」となっていた特典が「実現の可能性」と正しくなっています。

9「叛乱」の新特典
ジョナサン・フレイクス (ライカー役) とマリーナ・サーティス (トロイ役) による音声解説

・スター・トレックのメイクアップ・アーティスト (12:45)
ウェストモア家の歴史
・マリーナ・サーティス 撮影の思い出 (8:26)
「ネメシス」の批評もさらっと…
・ブレント・スパイナー (データ) 特別インタビュー パート3 (8:17)
・スター・トレック座談会「叛乱」 (10:50)
・宇宙艦隊アカデミーSCISEC報告009:バクーとソーナの起源 (3:00)

10「ネメシス」の新特典
マイケル&デニス・オクダによる音声解説

・ライカーとトロイ (10:47)
フレイクスとサーティス。息のあった掛け合いが面白すぎます
・現在の技術が未来のデータに (4:23)
人工頭脳について
・ロボットの殿堂 (4:34)
殿堂入りを果たしたデータ
・ブレント・スパイナー (データ) 特別インタビュー パート4 (9:18)
原案にも関わったネメシスについて
・スター・トレック座談会「ネメシス」 (10:26)
・宇宙艦隊アカデミーSCISEC報告010:セラロン放射線 (2:27)


ボーナスディスクは Star Trek Evolutions と題された、計79分の「スター・トレック サミット」映像集。

・エンタープライズ号の進化 (14:23)
レナード・ニモイ (導入部ナレーション)
ジョン・イーヴス (コンセプト・アーティスト)
歴代エンタープライズを紹介。CGは本編ほど緻密ではありませんが、最後には「J型」も。

・スター・トレックの悪役達 (14:04)
ニコラス・メイヤー (脚本・監督)
ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン (ST11脚本)
歴代映画に欠かせない悪役を紹介。ただルアフォは映像が少し出ただけでした。

・スター・トレック映画の魅力 (4:34)
ロバート・ヒューイット・ウルフ (DS9製作)
ブライアン・フラー (VOY共同製作)
マイク・サスマン (ENT脚本)
ガーフィールド&ジュディス・リーブス・スティーブンス (ENT共同製作)
オーチー、カーツマン
テリー・J・アードマン (作家)
歴代のスタッフが語る、映画の名場面。

・スター・トレック:ジ・エクスペリエンス 閉館の日 (28:06)
2008年9月に惜しくも終わってしまった、「スタートレックの聖地」最後の日に密着。最長の収録時間となっており、ケーラーやリータ役の姿も見えました。再開の情報もありましたが、まだ実現してないですね。

・クリンゴン襲来! (3:29)
・ボーグ侵入! (5:12)
どちらもジ・エクスペリエンスのライドを、途中まで実際に体験しているように紹介。

・スター・トレックの星図 (計7:37)
名著 "Star Charts" の内容から、著者自身が映画全10作に関連する星図を紹介。
一覧の星図は日本語化されています。

シャトナー、ニモイ、スチュワート、フレイクス、ゴールドバーグが一堂に会したTOS映画の特典ディスクに比べるとインパクトは薄いかもしれませんが、バラエティに富んだ映像で楽しめました。


BDのみの特典は、ピクチャー・イン・ピクチャー機能を利用した「ライブラリー・コンピューター」があります。再生中にLCARSが表示され、随時進行と同時に関連する用語の解説を読むことができます。ただし英語のみ。
BD-LIVEでは「I.Q.」というトリヴィアクイズを楽しめますが、これまた英語のみです。さっさと答えないと時間切れになるので注意。


初回特典として、「U.S.S.エンタープライズ<NCC-1701-E>ペーパークラフト」がついています (「ソヴリン級」と表記)。
冊子になっており、結構細かい作業が必要なようです。作る時間も気力もありませんでしたが、全長約248mmとのことです。

ペーパークラフト
ペーパークラフト


なおDVD版 (特典は異なります)、およびTOS映画を含めた10作BOXのBDDVD版、また各作品全ての単品BD&DVD版も発売されています。


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